Solaris のシステム管理 (上級編)

システムアカウンティングの停止と無効

システムアカウンティングは、一時的に停止することも、永続的に無効にすることもできます。

Procedure一時的にシステムアカウンティングを停止する方法

  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

    役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。

  2. 適切な行をコメントアウトすることによって、プログラム ckpacctrunacct、および monacct の実行が停止するように、ユーザー admcrontab ファイルを編集します。


    # EDITOR=vi; export EDITOR
    # crontab -e adm
    #0 * * * * /usr/lib/acct/ckpacct
    #30 2 * * * /usr/lib/acct/runacct 2> /var/adm/acct/nite/fd2log
    #30 7 1 * * /usr/lib/acct/monacct
  3. 適切な行をコメントアウトすることによって、プログラム dodisk の実行が停止するように、root の crontab ファイルを編集します。


    # crontab -e
    #30 22 * * 4 /usr/lib/acct/dodisk
  4. システムアカウンティングプログラムを停止します。


    # /etc/init.d/acct stop
    
  5. (省略可能) 新規に追加したコメント記号を crontab ファイルから削除します。

  6. システムアカウンティングプログラムを再起動して、システムアカウンティングを再び利用できるようにします。


    # /etc/init.d/acct start
    

Procedureシステムアカウンティングを永続的に無効にする方法

  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

    役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。

  2. ユーザー admcrontab ファイルを編集して、プログラム ckpacctrunacct、および monacct 用のエントリを削除します。


    # EDITOR=vi; export EDITOR
    # crontab -e adm
    
  3. ユーザー rootcrontab ファイルを編集して、プログラム dodisk 用のエントリを削除します。


    # crontab -e
    
  4. 実行レベル 2 用の起動スクリプトのリンクを取り外します。


    # unlink /etc/rc2.d/S22acct
    
  5. 実行レベル 0 用の停止スクリプトのリンクを取り外します。


    # unlink /etc/rc0.d/K22acct
    
  6. システムアカウンティングプログラムを停止します。


    # /etc/init.d/acct stop