Solaris のシステム管理 (IP サービス)

Oracle Solaris DHCP クライアントを使用可能または使用不可にする

Oracle Solaris はすでに動作している、DHCP がまだ使用されていないサーバーで DHCP クライアントを使用可能にするためには、まず、システムを構成解除する必要があります。システムが起動されたら、ある一連のコマンドを実行してシステムを設定し、DHCP クライアントを使用可能にします。


注 –

多くの配備では、インフラストラクチャーの重要な部分には DHCP を使用せずに静的 IP アドレスを設定することが一般的です。ネットワーク上のルーターや特定のサーバーなど、クライアントになるべきデバイスとそうでないデバイスの判定については、このマニュアルでは説明しません。


ProcedureOracle Solaris DHCP クライアントを使用可能にする方法

この手順が必要なのは、Oracle Solaris のインストール時に DHCPv4 が使用可能にされていない場合だけです。DHCPv6 の場合、この手順は不要です。

  1. クライアントシステムでスーパーユーザーになります。

  2. このシステムで事前構成 (対話型構成ではなく) を使用している場合は、sysidcfg ファイルを編集します。そして、sysidcfg ファイル内の network_interface キーワードに dhcp サブキーを追加します。

    たとえば、network_interface=hme0 {dhcp} のように指定します。詳細は、sysidcfg(4) のマニュアルページを参照してください。

  3. システムを構成解除し、シャットダウンします。


    # sys-unconfig
    

    このコマンドで削除される構成情報についての詳細は、sys-unconfig(1m) のマニュアルページを参照してください。

  4. シャットダウンが完了したら、システムを再起動します。

    事前構成を使用している場合、システムは起動時に、sysidcfg ファイルの dhcp サブキーによって、DHCP クライアントを使用するように構成されます。

    事前構成を使用していない場合には、システムの再起動時に、システム構成情報の入力を sysidtool プログラムから求められます。詳細は、sysidtool(1M) のマニュアルページを参照してください。

  5. DHCP を使用してネットワークインタフェースを構成するようにプロンプトが表示されたら、Yes を選択します。

ProcedureOracle Solaris DHCP クライアントを使用不可にする方法

  1. クライアントシステムでスーパーユーザーになります。

  2. sysidcfg ファイルを使用してシステムを事前構成した場合には、dhcp サブキーを network_interface キーワードから削除します。

  3. システムを構成解除し、シャットダウンします。


    # sys-unconfig
    

    このコマンドで削除される構成情報についての詳細は、sys-unconfig(1m) のマニュアルページを参照してください。

  4. シャットダウンが完了したら、システムを再起動します。

    システムで事前構成を使用している場合には、構成情報を求めるメッセージは表示されず、DHCP クライアントは構成されません。

    事前構成を使用していない場合には、システムの再起動時に、システム構成情報の入力を sysidtool プログラムから求められます。詳細は、sysidtool(1M) のマニュアルページを参照してください。

  5. DHCP を使用してネットワークインタフェースを構成するように要求するプロンプトが表示されたら、No を選択します。