Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : DNS、NIS、LDAP 編)

ypxfr 出力のログ

特定のスレーブサーバーでマップの更新に問題がある場合には、そのサーバーにログインして ypxfr を対話形式で実行します。ypxfr が失敗すると ypxfr がその理由を通知するので、問題の修正が可能になります。ypxfr が成功するが時々失敗するような場合には、メッセージのログをとるためのログファイルを作成します。ログファイルを作成する場合は、スレーブサーバーで次のように入力します。


ypslave# cd /var/yp
ypslave# touch ypxfr.log

これによって、ypxfr からのすべての出力を保存する ypxfr.log ファイルが作成されます。

この出力は、ypxfr が対話形式で実行しているときに表示する出力と似ていますが、ログファイルの各行にはタイムスタンプが記録されます。タイムスタンプは通常とは異なる順番になる可能性がありますが、問題はありません。タイムスタンプは、ypxfr が実行し始めたことを示します。ypxfr のコピーが同時に実行されても作業時間が異なる場合は、起動時とは異なる順番でサマリーステータス行がログファイルに書き込まれることがあります。断続的に発生するあらゆる種類の障害がログに記録されます。


注 –

問題を解決したら、ログファイルを削除してログを停止します。削除しないと、ログは制限なく大きくなります。