Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : DNS、NIS、LDAP 編)

ypbind がクライアントで実行されていない

1 台のクライアントに問題があっても、同じサブネット上のほかのクライアントは正常に機能しています。問題のあるクライアント上で、ls -l をたとえば /usr のような、多くのユーザーが所有するファイル (クライアント /etc/passwd ファイルにはないものも含む) を持つディレクトリで実行します。この結果の表示に、ローカルの /etc/passwd には、名前ではなく番号として入ってないファイルの所有者が含まれる場合には、NIS サービスがクライアントで機能していないことを示します。

通常これらの症状は、クライアント ypbind プロセスが実行されていないことを示します。NIS クライアントサービスが実行されているかを確認してください。


client# svcs network/nis/client
STATE          STIME    FMRI
disabled       Sep_01   svc:/network/nis/client:default

クライアントが無効である場合、スーパーユーザーとしてログインするか、同等の役割になり、NIS クライアントサービスを開始します。


client# svcadm enable network/nis/client