LDAP クライアントサービスは、サービス管理機能を使用して管理されます。SMF の概要については、『Solaris のシステム管理 (基本編)』の第 18 章「サービスの管理 (概要)」を参照してください。また、詳細については、svcadm(1M) および svcs(1) のマニュアルページを参照してください。
このサービスに関する有効化、無効化、再起動などの管理アクションは svcadm コマンドを使用して実行できます。
-t オプションを使用してサービスを一時的に無効化すると、そのサービス構成に対していくらかの保護を提供できます。-t オプションを指定してサービスを無効にした場合、リブート後に元の設定が復元されます。-t オプションを指定しないでサービスを無効にした場合、リブート後もそのサービスは無効のままです。
LDAP クライアントサービスに対する障害管理リソース識別子 (FMRI) は、svc:/network/ldap/client:<instance> です。
svcs コマンドを使用することによって、LDAP クライアントおよび ldap_cachemgr の状態を照会できます。
svcs コマンドと出力の例を、次に示します。
# svcs \*ldap\* STATE STIME FMRI online 15:43:46 svc:/network/ldap/client:default |
svcs -l コマンドと出力の例を、次に示します。次に示す出力を得るには、FMRI でインスタンス名を使用する必要があります。
# svcs -l network/ldap/client:default fmri svc:/network/ldap/client:default enabled true state online next_state none restarter svc:/system/svc/restarter:default contract_id 1598 dependency require_all/none file://localhost/var/ldap/ldap_client_file (-) dependency require_all/none svc:/network/initial (online) dependency require_all/none svc:/system/filesystem/minimal (online) |
デーモンの存在は ps コマンドを使用して確認できます。
# ps -e | grep slapd root 23320 1 0 Aug 27 ? 16:30 ./ns-slapd -D \ /usr/iplanet/ds5/slapd-lastrev -i /usr/iplanet/ds5/slapd-lastrev/ root 25367 25353 0 15:35:19 pts/1 0:00 grep slapd |
-f オプションを ps で使用しないでください。このオプションはユーザー ID を名前に変換しようとするため、より多くのネームサービス検索が失敗する可能性があります。