Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : DNS、NIS、LDAP 編)

NIS+ から LDAP への移行シナリオ

NIS+ から LDAP への移行シナリオの例を挙げます。

Procedureすべての NIS+ データを 1 回の操作で LDAP に変換する方法

  1. rpc.nisd を使用して、LDAP に存在しない NIS+ データをすべてアップロードします。

    NIS+ と LDAP のすべてのデータマッピングが、デフォルトの場所 (/var/nis/NIS+LDAPmapping) に設定されている場合は、次のコマンドを使用します。


    # /usr/sbin/rpc.nisd -D \ 
     -x nisplusLDAPinitialUpdateAction=to_ldap \
     -x nisplusLDAPinitialUpdateOnly=yes
    

    上記のコマンドによって、rpc.nisd デーモンによりデータが LDAP にアップロードされて、変換が終了します。この処理を実行しても、NIS+ データは変更されません。

    rpc.nisd(4) のマニュアルページの nisplusLDAPinitialUpdateAction 属性を参照してください。

Procedureすべての LDAP データを 1 回の操作で NIS+ に変換する方法

  1. rpc.nisd を使用して、すべての LDAP データを NIS+ にダウンロードし、既存の NIS+ データを上書きします。

    NIS+ と LDAP のすべてのデータマッピングが、デフォルトの場所 (/var/nis/NIS+LDAPmapping) に設定されている場合は、次のコマンドを使用します。


    # /usr/sbin/rpc.nisd -D \
    -x nisplusLDAPinitialUpdateAction=from_ldap \
    -x nisplusLDAPinitialUpdateOnly=yes
    

    上記のコマンドによって、rpc.nisd デーモンによりデータが LDAP からダウンロードされて、変換が終了します。この処理を実行しても、LDAP データは変更されません。

    rpc.nisd(4) のマニュアルページの nisplusLDAPinitialUpdateAction 属性を参照してください。