Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)

SEAM ツールで大規模な一覧を使用する

登録した主体とポリシーが増加するにつれて、SEAM ツールが主体とポリシーを読み込んでそれらの一覧を表示する時間が長くなります。このため、ツールによる作業効率が低下します。この問題には、いくつかの対応方法があります。

まず、一覧を読み込む時間を完全になくすために、SEAM ツールに一覧を読み込まないようにします。この方法を設定するには、「Edit」メニューから「Properties」を選択し、「Show Lists」フィールドのチェックマークをはずします。一覧を読み込まない場合、一覧は表示されないため、一覧を使用して主体またはポリシーを選択できなくなります。代わりに、表示された新しい「Name」フィールドに主体またはポリシー名を入力し、その主体またはポリシーに適用する操作を選択する必要があります。名前を入力する操作は、一覧から項目を選択する操作と同じ効果を持ちます。

大規模な一覧を使用するときは、キャッシュを利用することもできます。SEAM ツールのデフォルトの動作として、一定量の一覧がキャッシュに格納されるように設定されています。SEAM ツールは、最初に一覧をキャッシュに読み込む必要がありますが、そのあとは一覧を再度読み込まずにキャッシュを使用できます。この方法では、サーバーから時間をかけて何回も一覧を読み込む必要がありません。

一覧がキャッシュに格納されるように設定するには、「Edit」メニューから「Properties」を選択します。キャッシュの設定には、次の 2 つの方法があります。一覧をキャッシュに永続的に格納するか、制限時間を指定します。制限時間を指定した場合は、その時間が経過すると、ツールはサーバーの一覧をキャッシュに再度読み込みます。

一覧をキャッシュに格納しても、一覧から主体とポリシーを選択することができます。このため、一覧を読み込まない最初の方法と異なり、SEAM ツールの利用には影響しません。また、キャッシュを利用した場合でも、ほかの主体とポリシーの変更を確認できなくなることがあります。ただし、使用している主体とポリシーを変更したときは最新の一覧が表示されます。主体とポリシーを変更すると、サーバーとキャッシュの一覧が更新されるためです。キャッシュを更新して、ほかの主体とポリシーの変更を確認し、最新の一覧を取得するには、任意のタイミングで「Refresh」メニューを使用します。サーバーから一覧が読み込まれ、キャッシュを更新することができます。