Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)

システムファイル確認タスクのディレクトリの指定: CKLISTPATH

システムファイル確認では、選択したシステムディレクトリ内のファイルの属性が確認されます。次の環境変数を使用して、どのディレクトリを確認するかを定義できます。

CKLISTPATH_LOW 変数は、低セキュリティーレベルで確認されるディレクトリを定義します。CKLISTPATH_MEDCKLISTPATH_HIGH 環境変数は、それぞれ中セキュリティーレベルと高セキュリティーレベルで同じように機能します。

セキュリティーレベルの低い環境変数を定義したディレクトリの一覧は、次にセキュリティーレベルの高い環境変数を定義したディレクトリの一覧のサブセットである必要があります。たとえば、CKLISTPATH_LOW に指定したディレクトリはすべて CKLISTPATH_MED に含めます。同様に、CKLISTPATH_MED に指定したディレクトリはすべて CKLISTPATH_HIGH に含めます。

これらのディレクトリに対して実行される確認は再帰的ではありません。ASET では、環境変数に明示的に指定されているディレクトリだけが確認されます。ASET では、そのサブディレクトリは確認されません。

これらの環境変数の定義を編集して、ASET に確認させたいディレクトリを追加または削除できます。これらの確認リストは、通常は毎日変更がないシステムファイルにのみ便利なことに注意してください。たとえば、一般にユーザーのホームディレクトリは動的な変化が大きすぎるので、確認リストの候補にはなりません。