ここでは、コマンド行でファイル属性を指定することによって BART レポートをカスタマイズする方法を説明します。この作業はオプション (省略可能) です。システム上の全ファイルまたは特定のファイルについての情報を一覧表示するベースライン目録を作成すると、特定のディレクトリ、サブディレクトリ、またはファイル (1 つまたは複数) に起きた変化を監視する任意の時点で各種の属性を指定して bart compare コマンドを実行できます。コマンド行で各種のファイル属性を指定し、同一目録についてさまざまな比較を行うことができます。
監視するファイル属性を決定します。
Primary Administrator 役割を引き受けるか、スーパーユーザーになります。
Primary Administrator 役割には、Primary Administrator プロファイルが含まれます。役割を作成してユーザーに役割を割り当てるには、『Solaris のシステム管理 (基本編)』の第 2 章「Solaris 管理コンソールの操作 (手順)」を参照してください。
Solaris ソフトウェアのインストール後、制御目録を作成します。
変化を監視する時点で、テスト目録を作成します。
このテスト目録は制御目録と同様に作成してください。
目録を比較します。
次に例を示します。
# bart compare -i dirmtime,lnmtime,mtime control-manifest.121503 \ test-manifest.010504 > bart.report.010504 |
コンマは、コマンド行構文で指定する各属性を区切るために使用します。
BART レポートを調べ、異常がないかを確認します。