Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)

setuid 実行可能ファイルの制限

実行可能ファイルがセキュリティーリスクとなる場合があります。多くの実行可能プログラムは、スーパーユーザー (root) として実行しなければ適切に動作しません。これらの setuid プログラムは、ユーザー ID が 0 に設定された状態で実行されます。このようなプログラムはだれが実行したとしても root ID で実行されます。root ID で動作するプログラムは、プログラムがセキュリティーを念頭に置いて作成されていない限り、セキュリティーの問題をはらんでいます。

Sun が setuid ビットを root に設定して出荷する実行可能プログラムを除き、setuid プログラムの使用を許可するべきではありません。setuid プログラムの使用を禁止できない場合は、少なくともその使用を制限するべきです。しっかりした管理を行うためには setuid プログラムの数を少なくする必要があります。

詳細は、「実行可能ファイルを原因とするセキュリティーへの悪影響を防止する」を参照してください。作業手順については、「セキュリティーリスクのあるプログラムからの保護 (作業マップ)」を参照してください。