Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)

Procedureマスターサーバー上でチケット認可サービス鍵を更新する方法

Solaris 10 リリース以前に作成された Solaris KDC サービスで、チケット認可サービス (TGS) 主体が DES 鍵のみを持つ場合、この鍵により、チケット認可チケット (TGT) セッション鍵の暗号化タイプは DES に限定されます。より強力なほかの暗号化タイプにも対応する Solaris 10 に Solaris KDC をアップデートすると、KDC で生成されるすべてのセッション鍵について暗号化を強化できるようになります。ただし、既存の TGS 主体の鍵を新しい暗号化タイプに対応するよう更新しなければ、TGT セッション鍵は DES に限定されたままになります。次の手順では、この鍵を更新して、ほかの暗号化タイプも使用できるようにします。

  1. TGS サービス主体鍵を更新します。


    kdc1 % /usr/sbin/kadmin -p kws/admin
    Enter password: <Type kws/admin password>
    kadmin: cpw -randkey krbtgt/EXAMPLE.COM@EXAMPLE.COM
    

例 23–1 マスターサーバーから主体鍵を更新する

KDC マスターに root としてログオンした場合、次のコマンドを使用して TGS サービス主体を更新できます。


kdc1 # kadmin.local -q 'cpw -randkey krbtgt/EXAMPLE.COM@EXAMPLE.COM'