Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)

承認を必要とするコマンド

次の表では、承認を使用して Solaris システムのコマンドオプションを制限する方法を示します。承認の詳細については、「承認の命名と委託」を参照してください。

表 10–8 コマンドおよび関連する承認

コマンドのマニュアルページ 

承認の要件 

at(1)

solaris.jobs.user がすべてのオプションで必要です (at.allow ファイルおよび at.deny ファイルがない場合)

atq(1)

solaris.jobs.admin がすべてのオプションで必要です

cdrw(1)

solaris.device.cdrw がすべてのオプションで必要です。policy.conf ファイルにデフォルトで与えられます

crontab(1)

ジョブを送信するオプションの場合は、solaris.jobs.user が必要です (crontab.allow および crontab.denyファイルがない場合)

ほかのユーザーの crontab ファイルを一覧表示または変更する場合は、solaris.jobs.admin が必要です

allocate(1)

デバイスを割り当てる場合は、solaris.device.allocate (または、 device_allocate ファイルに指定されている別承認) が必要です

ほかのユーザーにデバイスを割り当てる場合 (F オプション) は、 solaris.device.revoke (または、 -device_allocate ファイルに指定されている別承認) が必要です

deallocate(1)

ほかのユーザーのデバイスの割り当てを解除する場合は、 solaris.device.allocate (または、device_allocate ファイルに指定されている別承認) が必要です

指定したデバイス (-F オプション) またはすべてのデバイス (-I オプション) の割り当てを強制的に解除する場合は、solaris.device.revoke (または、 device_allocate に指定されている別承認) が必要です

list_devices(1)

ほかのユーザーのデバイスを一覧表示する場合 (U オプション) は、-solaris.device.revoke が必要です

sendmail(1M)

メールサブシステム機能にアクセスする場合は、solaris.mail が必要。メールキューを表示する場合は、solaris.mail.mailq が必要です