Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)

スティッキービット

「スティッキービット」は、ディレクトリ内のファイルを保護するアクセス権ビットです。ディレクトリにスティッキービットが設定されている場合、そのファイルを削除できるのはその所有者、ディレクトリの所有者、または特権を持つユーザーだけです。特権を持つユーザーの例として、root ユーザーや Primary Administrator 役割が挙げられます。スティッキービットにより、ユーザーは /tmp などの公開ディレクトリからほかのユーザーのファイルを削除できなくなります。


drwxrwxrwt 7  root  sys   400 Sep  3 13:37 tmp

TMPFS ファイルシステム上で公開ディレクトリを設定するときには、スティッキービットを手動で設定してください。手順については、例 6–5 を参照してください。