Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)

Procedureログイン失敗操作を監視する方法

この作業は、端末ウィンドウで行われたログイン操作の失敗を記録します。CDE ログインと GNOME ログインの操作失敗は記録しません。

  1. Primary Administrator 役割を引き受けるか、スーパーユーザーになります。

    Primary Administrator 役割には、Primary Administrator プロファイルが含まれます。役割を作成してユーザーに役割を割り当てるには、『Solaris のシステム管理 (基本編)』の第 2 章「Solaris 管理コンソールの操作 (手順)」を参照してください。

  2. /var/adm ディレクトリに loginlog ファイルを作成します。


    # touch /var/adm/loginlog
    
  3. loginlog ファイルに root ユーザーの読み取り権と書き込み権を設定します。


    # chmod 600 /var/adm/loginlog
    
  4. loginlog ファイルのグループのメンバーシップを sys に変更します。


    # chgrp sys /var/adm/loginlog
    
  5. ログが正常に記録されるか検証します。

    たとえば、間違ったパスワードを使用してシステムに 5 回ログインします。次に、/var/adm/loginlog ファイルを表示します。


    # more /var/adm/loginlog
    jdoe:/dev/pts/2:Tue Nov  4 10:21:10 2003
    jdoe:/dev/pts/2:Tue Nov  4 10:21:21 2003
    jdoe:/dev/pts/2:Tue Nov  4 10:21:30 2003
    jdoe:/dev/pts/2:Tue Nov  4 10:21:40 2003
    jdoe:/dev/pts/2:Tue Nov  4 10:21:49 2003
    #

    loginlog ファイルには、失敗操作ごとに 1 つずつエントリが入っています。各エントリには、ユーザーのログイン名、tty デバイス、操作の失敗回数が入っています。4 回以下の失敗であれば、ログに記録されません。

    loginlog ファイルのサイズが大きくなる場合は、コンピュータシステムへの侵入が試みられている可能性があります。このため、このファイルの内容を定期的にチェックして空にしてください。詳細は、loginlog(4) のマニュアルページを参照してください。