Oracle Solaris のシステム管理 (Oracle Solaris コンテナ : 資源管理と Oracle Solaris ゾーン)

ゾーン環境がインストールされているシステムでの資源上限デーモンの使用

ゾーンを構成するときに capped-memory 資源を設定することにより、ゾーンの常駐セットサイズ (RSS) 使用量を制御できます。詳細は、「Solaris 10 8/07: 物理メモリーの制御と capped-memory 資源」を参照してください。大域ゾーンも含め、ゾーン内で rcapd を実行すると、そのゾーン内のプロジェクトにメモリー上限を適用できます。

特定のゾーンで消費可能なメモリー量に、次の再起動まで一時的な上限を設定することができます。「ゾーンに一時的な資源上限を指定する方法」を参照してください。

rcapd をゾーン内で使用して、資源上限が定義されたプロジェクト内で動作するプロセスが消費する物理メモリーを規制する場合は、そのゾーン内でデーモンを構成する必要があります。

別のゾーン内にあるアプリケーションのメモリー上限を選択する場合、通常は、そのアプリケーションが別のゾーン内にあることを考慮する必要はありません。例外は、ゾーン別のサービスの場合です。ゾーン別のサービスは、メモリーを消費します。システムの物理メモリー量およびメモリー上限を決定する際には、このメモリー消費を考慮してください。


注 –

rcapdlx ブランドゾーンで実行することはできません。ただし、デーモンを大域ゾーンから使用してブランドゾーンのメモリー上限を設定することはできます。