Oracle Solaris のシステム管理 (Oracle Solaris コンテナ : 資源管理と Oracle Solaris ゾーン)

ゾーン内でのファイルシステムのマウント

ファイルシステムをゾーン内部でマウントする場合、nodevices オプションが適用されます。たとえば、ゾーンに、UFS ファイルシステムに対応するブロックデバイス (/dev/dsk/c0t0d0s7) および raw デバイス (/dev/rdsk/c0t0d0s7) へのアクセスが許可される場合、ゾーン内部からマウントを行うと、ファイルシステムのマウントで自動的に nodevices オプションが適用されます。この規則は、zonecfg 構成を使用して指定されたマウントには適用されません。

次の表に、非大域ゾーン内でファイルシステムをマウントする場合のオプションを示します。これらの補助的なマウント方法の実行手順については、「ゾーンを構成、検証、および確定する」および 「稼働中の非大域ゾーン内でファイルシステムをマウントする」を参照してください。

/usr/lib/fstype/mount 内にマウントバイナリが存在する場合、表に含まれない任意のファイルシステムタイプを構成内で指定できます。

ファイルシステム 

非大域ゾーン内のマウントオプション 

AutoFS 

マウントに zonecfg を使用することはできません。大域ゾーンから非大域ゾーン内に手動でマウントすることもできません。ゾーン内部からマウントすることは可能です。

CacheFS 

非大域ゾーン内では使用できません。 

FDFS 

zonecfg を使用してマウントできます。大域ゾーンから非大域ゾーン内に手動でマウントできます。ゾーン内部からマウントできます。

HSFS 

zonecfg を使用してマウントできます。大域ゾーンから非大域ゾーン内に手動でマウントできます。ゾーン内部からマウントできます。

LOFS 

zonecfg を使用してマウントできます。大域ゾーンから非大域ゾーン内に手動でマウントできます。ゾーン内部からマウントできます。

MNTFS 

マウントに zonecfg を使用することはできません。大域ゾーンから非大域ゾーン内に手動でマウントすることもできません。ゾーン内部からマウントすることは可能です。

NFS 

マウントに zonecfg を使用できません。ゾーン内で現在サポートされているバージョンである V2、V3、および V4 を、ゾーン内からマウントできます。

PCFS  

zonecfg を使用してマウントできます。大域ゾーンから非大域ゾーン内に手動でマウントできます。ゾーン内部からマウントできます。

PROCFS 

マウントに zonecfg を使用することはできません。大域ゾーンから非大域ゾーン内に手動でマウントすることもできません。ゾーン内部からマウントすることは可能です。

TMPFS 

zonecfg を使用してマウントできます。大域ゾーンから非大域ゾーン内に手動でマウントできます。ゾーン内部からマウントできます。

UDFS 

zonecfg を使用してマウントできます。大域ゾーンから非大域ゾーン内に手動でマウントできます。ゾーン内部からマウントできます。

UFS 

zonecfg を使用してマウントできます。大域ゾーンから非大域ゾーン内に手動でマウントできます。ゾーン内部からマウントできます。

XMEMFS 

zonecfg を使用してマウントできます。大域ゾーンから非大域ゾーン内に手動でマウントできます。ゾーン内部からマウントできます。

このファイルシステムのサポートは、Solaris システムの将来のリリースから削除される予定です。 

ZFS 

zonecfg dataset および fs 資源タイプを使用してマウントできます。

詳細は、「ゾーンの構成方法」「稼働中の非大域ゾーン内でファイルシステムをマウントする」、および mount(1M) のマニュアルページを参照してください。