Solaris 動的トレースガイド

return プローブ

エントリポイント 1 つに対して、呼び出し元へ戻るポイントを複数持っている関数もあります。通常、ユーザーにとって重要なのは、関数から返される値か、関数が終了したという事実かであって、具体的なリターンパスではありません。このため、FBT は、関数の復帰 (複数存在) を単一の return プローブで収集します。正確なリターンパスが必要な場合は、return プローブの args[0] の値を確認します。この値は、関数テキスト内の復帰命令のオフセット (バイト単位) を表しています。

関数に戻り値がある場合、この戻り値は args[1] に格納されます。関数に戻り値がない場合、args[1] は定義されません。