Solaris 動的トレースガイド

プロセスモデルトランスレータ

DTrace ライブラリファイル /usr/lib/dtrace/procfs.d は、D プログラム内で使用するトランスレータのセットを提供します。これらのトランスレータは、プロセスやスレッドのオペレーティングシステムカーネルの実装構造を、安定した proc(4) 構造である psinfolwpsinfo に翻訳します。これらの構造は、Solaris の /proc ファイルシステムファイル /proc/pid/psinfo/proc/pid/lwps/lwpid/lwpsinfo でも使用されます。また、これらの定義は、システムヘッダーファイル /usr/include/sys/procfs.h に格納されています。これらの構造は、プロセスやスレッドについての安定した役立つ情報を定義します。たとえば、プロセス ID、LWP ID、初期引数、および ps(1) コマンドで出力されるその他のデータがこれに該当します。構造体のメンバーと意味は、proc(4) のマニュアルページで確認できます。

表 40–1 procfs.d トランスレータ

入力型 

入力型の属性 

出力型 

出力型の属性 

proc_t *

非公開/非公開/共通 

psinfo_t *

安定/安定/共通 

kthread_t *

非公開/非公開/共通 

lwpsinfo_t *

安定/安定/共通