Java Desktop System Configuration Manager, Release 1.1 インストールガイド

第 3 章 SunTM Web Console

Sun Web Console は、Sun Microsystems 製品用に共通の Web ベースのシステム管理ソリューションを提供する目的で設計されました。これは、ユーザーがシステム管理アプリケーションにアクセス可能な単一の場所として役立ちます。これらのシステム管理アプリケーションは、そのすべてが一貫したユーザーインタフェースを提供します。

このコンソールは、さまざまな理由から Web モデルに基づいています。しかし、その第一の理由はシステム管理者が Web ブラウザを使ってシステム管理アプリケーションにアクセスできるようにすることです。

Sun Web Console が提供する機能は次のとおりです。

このコンソールの主な利点は、管理者が 1 回ログインしたあと、コンソール内でどのアプリケーションでも使用可能であることです。

システム要件

Sun Web Console は、複数のクライアントサーバー型オペレーティングシステムといくつかのブラウザをサポートします。

クライアント

サーバー

Sun Web Console のインストール

Sun Web Console をインストールする前に、本書の付録 A 「Sun Web Console のパッケージ」にあるパッケージの要約と既知の問題点に関する節をお読みください。

Solaris SPARC (バージョン 8 以降) 用と Linux オペレーティングシステム用の Sun Web Console は、Java Desktop System Management Tools CD に収録されています。

ProcedureSun Web Console をインストールする

手順
  1. Java Desktop System Management Tools CD 上で、コンソールをインストールするオペレーティングシステム用の Sun Web Console ディレクトリ (swc) に移動します。

  2. ./setup を入力します。

    デフォルトでは、Sun Web Console はインストールログファイルを作成しません。「logfile」という名前のインストールログファイルを作成するには、./setup | tee logfile を入力します。


    注 –

    セットアップを実行すると、Web コンソールのほとんどのインストールと設定は自動的に実行されます。Sun Web Console の設定アプリケーションについての詳細は、付録 A 「Sun Web Console のパッケージ」を参照してください。


  3. Sun Web Console をローカライズする場合、言語ごとに 2 つの追加パッケージをインストールする必要があります。以下の表で言語に対応するパッケージ名を調べ、次のいずれかの操作を行います。

    • Solaris では、pkgadd -d path/pkgname.pkg pkgname を入力します。ここで、pkgname は追加する言語パッケージの名前です。

    • Linux では、rpm -i path/pkgname<...>.rpm を入力します。ここで、pkgname は追加するパッケージの名前です。

    パッケージ名 

    説明 

    SUNWcmcon、SUNWcmctg 

    簡体字中国語の SunTM Web Console 2.0

    SUNWdmcon、SUNWdmctg 

    ドイツ語の SunTM Web Console 2.0

    SUNWemcon、SUNWemctg 

    スペイン語の SunTM Web Console 2.0

    SUNWfmcon、SUNWfmctg 

    フランス語の SunTM Web Console 2.0

    SUNWhmcon、SUNWhmctg 

    繁体字中国語の SunTM Web Console 2.0

    SUNWimcon、SUNWimctg 

    イタリア語の SunTM Web Console 2.0

    SUNWjmcon、SUNWjmctg 

    日本語の SunTM Web Console 2.0

    SUNWkmcon、SUNWkmctg 

    韓国語の SunTM Web Console 2.0

    SUNWsmcon、SUNWsmctg 

    スウェーデン語の SunTM Web Console 2.0

コンソールの実行

新しいアプリケーションを登録する場合、通常、 Sun Web Console サーバーを停止して再起動するだけです。


注意 – 注意 –

初めて Sun Web Console を起動する前に、 Configuration Manager インストールが完了していることを確認してください。コンソールに最低 1 つのアプリケーションを配備するまでは、Sun Web Console は正常に実行されません。


Sun Web Console は簡単に導入でき、 UNIX ベースの認証と役割ベースのアクセス制御 (RBAC: Role Based Access Control) をサポートします。ただし、LDAP 認証など、ほかの認証機構も設定できます。


注 –

デフォルトのセッションタイムアウトは 15 分です。smreg コマンドを使用すれば、このタイムアウトを設定できます。たとえば、このタイムアウトを 5 分に設定するには、smreg add -p -c session.timeout.value=5 を入力します。


Sun Web Console のコマンドの詳細については、smcwebserversmreg のマニュアルページを参照してください。

Sun Web Console のアンインストール

Sun Web Console をアンインストールするには、/usr/lib/webconsole/setup -u を実行します。


注 –

/usr/lib/webconsole ディレクトリまたはそのサブディレクトリにいる場合は、このコマンドを実行しないでください。実行すると、pkgrm は失敗します。


Sun Web Console ポート情報

Configuration Manager は Sun Web Console のポートを使用します。

この 2 つのポートは、/etc/opt/webconsole/server.xml で変更できます。ポートを変更したあと、/usr/sbin/smcwebserver restart コマンドで Sun Web Console を再起動します。