Java Desktop System Configuration Manager, Release 1.1 インストールガイド

インストールの種類

インストーラには 3 種類のインストールが用意されています。これらは、インストールプロセス中に定義できる設定の数だけが異なります。

図 6–3 Configuration Agent、インストールの種類のページ

インストールの種類のページ

インストールの種類を選択して「次へ」をクリックします。選択したインストールタイプに応じて、それぞれの設定のページが表示されます。次の節で各設定を説明します。


注 –

「高速」または「最小」のオプションを選択した場合、以降で説明する設定のページの中には該当しないものもあります。



注 –

Configuration Agent を起動するには、ホスト名、LDAP サーバーのポートなどのブートストラップ情報が必要です。さらに、ロギングレベル、データディレクトリなどの詳細な設定も定義できます。これらのすべての設定は、インストールプロセス中に指定できます。この情報は、policymgr.propertiesapocd.propertiesos.properties などのプロパティファイルの集合として保守されます。これらのファイルは、ローカルの Program Files\Sun\Apoc\lib ディレクトリに格納されます。これらのプロパティファイルは手作業でも、Configuration Agent の設定ウィザードでも編集できます。


Configuration Agent ウィザードと設定情報

この節では、Configuration Agent で使用できるすべての設定について具体的に説明します。

この設定ウィザードは、グラフィカルユーザーインタフェースを提供し、これに従って Configuration Agent に必要な設定ができます。このウィザードのすべてのページで、対応するヘルプ画面が利用できます。

ブートストラップ情報

図 6–4 Configuration Agent、設定リポジトリ

Configuration Agent、設定リポジトリ


注 –

対応するプロパティファイルキーを括弧内に示しています (適切な場合)。


図 6–5 Configuration Agent、認証機構

Configuration Agent、認証機構

ポートの設定

Configuration Agent は、次の 2 つのポートを使用します。

図 6–6 Configuration Agent、ポートの設定

Configuration Agent、ポートの設定

変更検出間隔

Configuration Agent は、次の 2 つの間隔を使用して、設定データに変更があるかどうかを定期的にチェックします。

汎用の検出間隔を使用すると、リモートの設定データの変更をクライアント側のアプリケーションに伝播する間隔を調整できます。この設定で指定する値は、リモートに加えられた変更の内容がクライアントアプリケーションに反映されるまでの最大期間 (分) です。

この値が小さくなるほど、Configuration Agent と LDAP サーバーの活動が増えます。したがって、この設定値を調整する場合は注意が必要です。たとえば、最初の配備段階でこの値を 1 分に設定するれば、クライアントアプリケーションに対するリモート設定の影響を簡単にテストできます。テストが完了したら、この設定を初期値に戻します。

操作設定

図 6–7 Configuration Agent、データディレクトリ

Configuration Agent、データディレクトリ

次の設定が設定できます。

図 6–8 Configuration Agent、要求の処理とロギング

Configuration Agent、要求の処理とロギング


注 –

ほとんどの操作設定 (「データディレクトリ」と「接続タイムアウト」の設定を除く) は、LDAP サーバーに格納された対応するポリシー経由で集中的に保守できます。この機能を使用する場合は、対応する設定をウィザードで変更しないでください。代わりに、Configuration Manager 内の Configuration Agent ポリシーを使用して、操作設定を集中的に指定します。


エージェント設定の要約

Configuration Manager を使用して LDAP サーバーに格納した操作設定 (「データディレクトリ」と「接続タイムアウト」の設定を除く) は、エージェント設定の次回の変更検出時に自動的に適用されます (DaemonChangeDetectionInterval を参照)。

図 6–9 Configuration Agent、設定の要約ページ

Configuration Agent、設定の要約ページ

ローカルで変更したその他の設定については、Configuration Agent を再読み込みまたは再起動する必要があります。設定ウィザードを使用する場合、再読み込みまたは再起動は自動的に実行されます。


注 –

手動で Configuration Agent を再起動するには、関連するクライアントアプリケーションが実行されていないことを確認し、管理者としてログインしてコマンド Program Files\Sun\Apoc\bin\apocd restart を入力します。または、コントロールパネルの管理ツールにあるサービスを起動します。使用可能なサービスのリストから「Configuration Agent」を選択し、 「サービスの再起動」をクリックします。