Oracle Solaris ZFS 管理ガイド

ZFS ストレージプールをインポートする

インポートできるプールを確認したあとで、zpool import コマンドの引数にプールの名前または数値識別子を指定してインポートできます。次に例を示します。


# zpool import tank

インポートできるプールが複数存在し、それらが同じ名前を持っている場合でも、数値識別子を使ってインポートするプールを指定する必要があります。次に例を示します。


# zpool import
  pool: dozer
    id: 2704475622193776801
 state: ONLINE
action: The pool can be imported using its name or numeric identifier.
config:

        dozer       ONLINE
          c1t9d0    ONLINE

  pool: dozer
    id: 6223921996155991199
 state: ONLINE
action: The pool can be imported using its name or numeric identifier.
config:

        dozer       ONLINE
          c1t8d0    ONLINE
# zpool import dozer
cannot import 'dozer': more than one matching pool
import by numeric ID instead
# zpool import 6223921996155991199

プール名が既存のプール名と重複する場合は、別の名前でインポートできます。次に例を示します。


# zpool import dozer zeepool

このコマンドは、エクスポート済みのプール dozer を新しい名前 zeepool を使ってインポートします。

プールを明示的にエクスポートしていない場合は、別のシステムでまだ使用されているプールを誤ってインポートすることを防ぐためにインポートできません。-f フラグを使用する必要があります。次に例を示します。


# zpool import dozer
cannot import 'dozer': pool may be in use on another system
use '-f' to import anyway
# zpool import -f dozer

注 –

あるシステムでアクティブになっているプールを別のシステムにインポートしようとしないでください。ZFS はネイティブのクラスタファイルシステム、分散ファイルシステム、または並列ファイルシステムではないため、異なる複数のホストからの同時アクセスには対応できません。


-R オプションを使用して、プールを代替ルートでインポートすることもできます。代替ルートプールの詳細については、「ZFS 代替ルートプールを使用する」を参照してください。