Oracle Solaris ZFS 管理ガイド

ZFS ボリュームをスワップデバイスまたはダンプデバイスとして使用する

ZFS ルートファイルシステムをインストールするとき、または UFS ルートファイルシステムから移行するときに、ZFS ルートプールの ZFS ボリュームにスワップデバイスが作成されます。次に例を示します。


# swap -l
swapfile                  dev    swaplo   blocks     free
/dev/zvol/dsk/rpool/swap 253,3        16  8257520  8257520

ZFS ルートファイルシステムをインストールするとき、または UFS ルートファイルシステムから移行するときに、ZFS ルートプールの ZFS ボリュームにダンプデバイスが作成されます。ダンプデバイスを設定したあとは、ダンプデバイスの管理は不要です。次に例を示します。


# dumpadm
      Dump content: kernel pages
       Dump device: /dev/zvol/dsk/rpool/dump (dedicated)
Savecore directory: /var/crash/t2000
  Savecore enabled: yes

システムのインストール後またはアップグレード後にスワップ領域やダンプデバイスを変更する必要がある場合は、以前の Solaris 10 リリースと同様に swap コマンドと dumpadm コマンドを使用します。追加のスワップボリュームを作成する必要がある場合は、特定のサイズの ZFS ボリュームを作成してから、そのデバイスでスワップを有効にします。次に例を示します。


# zfs create -V 2G rpool/swap2
# swap -a /dev/zvol/dsk/rpool/swap2
# swap -l
swapfile                   dev  swaplo blocks   free
/dev/zvol/dsk/rpool/swap  256,1      16 2097136 2097136
/dev/zvol/dsk/rpool/swap2 256,5      16 4194288 4194288

ZFS ファイルシステム上のファイルには、スワップしないでください。ZFS スワップファイルの構成はサポートされていません。

スワップボリュームとダンプボリュームのサイズの調整については、「ZFS スワップデバイスおよびダンプデバイスのサイズを調整する」を参照してください。