ゾーンが含まれているシステムを Oracle Solaris Live Upgrade を使用して移行またはアップグレードする前に、サポートされているゾーン構成を確認してください。
UFS ルートファイルシステムを ZFS ルートファイルシステムに移行する – 次のゾーンルート構成がサポートされています。
UFS ルートファイルシステムのディレクトリ内
UFS ルートファイルシステムのマウントポイントのサブディレクトリ内
UFS ルートファイルシステムのディレクトリ内または UFS ルートファイルシステムのマウントポイントのサブディレクトリ内にゾーンルートを含む UFS ルートファイルシステム、およびゾーンルートを含む ZFS 非ルートプール
次の UFS/ゾーン構成はサポートされません: ゾーンルートをマウントポイントとして持つ UFS ルートファイルシステム。
ZFS ルートファイルシステムを移行またはアップグレードする – 次のゾーンルート構成がサポートされています。
ZFS ルートプールのデータセット内。場合により、Oracle Solaris Live Upgrade 操作の前にゾーンルートのデータセットが用意されていないときは、ゾーンルートのデータセット (zoneds) が Oracle Solaris Live Upgrade によって作成されます。
ZFS ルートファイルシステムのサブディレクトリ内
ZFS ルートファイルシステムの外部にあるデータセット内
ZFS ルートファイルシステムの外部にあるデータセットのサブディレクトリ内
非ルートプールのデータセット内。次の例では、zonepool/zones はゾーンルートを含むデータセットであり、rpool は ZFS BE を含んでいます。
zonepool zonepool/zones zonepool/zones/myzone rpool rpool/ROOT rpool/ROOT/myBE |
次の構文を使用すると、Oracle Solaris Live Upgrade によって zonepool のゾーンおよび rpool BE のスナップショットが作成され、複製が行われます。
# lucreate -n newBE |
newBE BE が rpool/ROOT/newBE 内に作成されます。newBE をアクティブにすると、 zonepool のコンポーネントにアクセスできるようになります。
前述の例では、/zonepool/zones がサブディレクトリーであり、別個のデータセットではない場合には、それは、ルートプール rpool のコンポーネントとして、Live Upgrade によって移行されます。
UFS および ZFS のゾーンの移行またはアップグレードに関する情報 – UFS 環境または ZFS 環境の移行またはアップグレードに影響を与える可能性のある次の考慮事項を確認してください。
「ゾーンが含まれているシステムを Oracle Solaris Live Upgrade で移行またはアップグレードする (Solaris 10 10/08)」の説明に従って Solaris 10 10/08 リリースでゾーンを構成し、Solaris 10 5/09 以降のリリースにアップグレードした場合は、ZFS ルートファイルシステムへの移行や、Solaris Live Upgrade による Solaris 10 5/09 以降のリリースへのアップグレードが可能なはずです。
zones/zone1 や zones/zone1/zone2 のような入れ子のディレクトリ内にゾーンルートを作成しないでください。そうしないと、起動時にマウントが失敗する可能性があります。