Oracle Solaris ZFS 管理ガイド

プール全体の入出力統計を一覧表示する

オプションを指定しないで zpool iostat コマンドを実行すると、システム上のすべてのプールを起動してから累積された統計が表示されます。次に例を示します。


# zpool iostat
               capacity     operations    bandwidth
pool        alloc   free   read  write   read  write
----------  -----  -----  -----  -----  -----  -----
rpool       6.05G  61.9G      0      0    786    107
tank        31.3G  36.7G      4      1   296K  86.1K
----------  -----  -----  -----  -----  -----  -----

これらの統計は起動してから累積されたものなので、プールのアイドル状態が相対的に多い場合には、帯域幅が低く表示されることがあります。間隔を指定すれば、帯域幅の現在の使用状況をより正確に表示できます。次に例を示します。


# zpool iostat tank 2
               capacity     operations    bandwidth
pool        alloc   free   read  write   read  write
----------  -----  -----  -----  -----  -----  -----
tank        18.5G  49.5G      0    187      0  23.3M
tank        18.5G  49.5G      0    464      0  57.7M
tank        18.5G  49.5G      0    457      0  56.6M
tank        18.8G  49.2G      0    435      0  51.3M

この例のコマンドでは、tank プールの使用状況の統計が 2 秒ごとに表示されます (Ctrl - C キーを押すと停止する)。count 引数を追加で指定することもできます。この場合は、コマンドが指定した数だけ繰り返されたあとに終了します。たとえば、zpool iostat 2 3 の場合は、概要が 2 秒ごとに 3 回 (計 6 秒間) 出力されます。プールが 1 つだけの場合は、ひと続きの行に統計が表示されます。複数のプールがある場合は、各プールが分かれて見えるように、各プールの間に点線が挿入されます。