Trusted Extensions 用の PAM モジュールである pam_tsol_account.so.1 には、モジュールタイプと関数が 1 つずつ含まれます。このモジュールのタイプは account で、関数はラベル範囲をチェックします。このモジュールにオプションはありません。このリリースには、Trusted Solaris 8 ソフトウェアで提供されていた、Trusted Extensions 固有のほかの PAM 関数は含まれていません。
Trusted Solaris 8 リリースにおいて account の PAM スタック内の pam_tsol.so.1 で label_check_on と設定されていなかった場合は、Solaris Trusted Extensions リリース内の対応するスタックに pam_tsol_account.so.1 を追加する必要はありません。
Trusted Solaris 8 リリースにおいて account の PAM スタック内の pam_tsol.so.1 で label_check_on と設定されていた場合は、Solaris Trusted Extensions リリースにおける対応するスタックがスタック内の同じ位置でスイッチがなしで pam_tsol_account.so.1 を使用するように設定してください。
Trusted Extensions は、PAM サービスに allow_unlabeled オプションを追加します。allow_remote オプションと併用することで、管理者はヘッドレスシステムのリモート管理が行えます。詳細は、pam_roles(5) および pam_tsol_account(5) のマニュアルページを参照してください。
ほかのモジュールタイプの PAM スタックについては、Trusted Extensions でも Solaris OS と同じ方法で使用してください。詳細は、pam(3PAM) および pam.conf(4) のマニュアルページを参照してください。