Trusted Extensions セキュリティーポリシーに適合するように、次のユーザーコマンドが拡張されています。
cancel – ジョブを取り消すには、呼び出し元が印刷ジョブのラベルと同等でなければなりません。デフォルトでは、一般ユーザーは自身のジョブしか取り消せません。
lp – Trusted Extensions によって -o nolabels オプションが追加されます。ユーザーがラベルなしで印刷するには、承認が必要です。同様に、ユーザーが -o nobanner オプションを使用するにも、承認が必要です。
lpstat – ジョブステータスを取得するには、呼び出し元が印刷ジョブのラベルと同等でなければなりません。デフォルトでは、一般ユーザーは自身の印刷ジョブしか表示できません。
Trusted Extensions のセキュリティーポリシーに適合するように、次の管理コマンドが拡張されています。Solaris OS の場合と同じように、これらのコマンドは Printer Management 権利プロファイルを含む役割でしか実行できません。
lpmove – ジョブを移動するには、呼び出し元が印刷ジョブのラベルと同等でなければなりません。デフォルトでは、一般ユーザーは自身の印刷ジョブしか移動できません。
lpadmin – 大域ゾーンでは、このコマンドがすべてのジョブに対して機能します。ラベル付きゾーンの場合、ジョブの表示には呼び出し元が印刷ジョブのラベルよりも優位でなければならず、ジョブの変更にはラベルと同等でなければなりません。
Trusted Extensions が、-m オプションにプリンタモデルスクリプトを追加します。Trusted Extensions が -o nolabels オプションを追加します。
lpsched – 大域ゾーンでは、このコマンドが常に成功します。Solaris OS の場合と同じように、印刷サービスの有効化、無効化、起動、または再起動には svcadm コマンドを使用します。ラベル付きゾーンの場合、印刷サービスを変更するには、呼び出し元が印刷サービスのラベルと同等でなければなりません。サービス管理機能については、smf(5)、svcadm(1M)、および svcs(1) のマニュアルページを参照してください。
Trusted Extensions が、solaris.label.print 承認を Printer Management 権利プロファイルに追加します。ラベルなしで本文ページを印刷するには、solaris.print.unlabeled 承認が必要です。