Oracle Solaris Trusted Extensions 管理の手順

Trusted Extensions でのプリンタと印刷ジョブ情報へのアクセス制限

Trusted Extensions ソフトウェアが設定されたシステムのユーザーと役割は、それぞれのセッションのラベルで印刷ジョブを作成します。印刷ジョブは、そのラベルを認識するプリンタでのみ実行できます。ラベルは、プリンタのラベル範囲内になければなりません。

ユーザーと役割は、セッションのラベルと同じラベルを持つ印刷ジョブを表示できます。大域ゾーンでは、役割はゾーンのラベルのほうが優位であるラベルを持つジョブを表示できます。

Trusted Extensions ソフトウェアが設定されたプリンタは、プリンタ出力でラベルを印刷します。ラベルなしのプリンタサーバーで管理されるプリンタは、プリンタ出力でラベルを印刷しません。そのようなプリンタのラベルは、ラベルなしサーバーと同じです。たとえば、Solaris のプリンタサーバーには、LDAP ネームサービスの tnrhdb データベースにある任意のラベルを割り当てることができます。こうすると、ユーザーは Solaris プリンタで、その任意のラベルでジョブを印刷できるようになります。Trusted Extensions のプリンタと同じく、これらの Solaris のプリンタも、プリンタサーバーに割り当てられたラベルで作業しているユーザーからの印刷ジョブだけを受け取ることができます。