Oracle Solaris Trusted Extensions 管理の手順

ProcedureTrusted Extensions でユーザーが PostScript ファイルを印刷できるようにする

始める前に

大域ゾーンでセキュリティー管理者役割になります。

  1. 次の 3 つの方法のいずれかで、ユーザーが PostScript ファイルを印刷できるようにします。

    • システムで PostScript 印刷を実行できるようにするには、/etc/default/print ファイルを修正します。

      1. /etc/default/print ファイルを作成または修正します。

        トラステッドエディタを使用します。詳細は、「Trusted Extensions の管理ファイルを編集する」を参照してください。

      2. 次のエントリを入力します。


        PRINT_POSTSCRIPT=1
      3. ファイルを保存してエディタを終了します。

    • すべてのユーザーがシステムから PostScript ファイルを印刷できるようにするには、/etc/security/policy.conf ファイルを修正します。

      1. policy.conf ファイルを修正します。

        トラステッドエディタを使用します。詳細は、「Trusted Extensions の管理ファイルを編集する」を参照してください。

      2. solaris.print.ps 承認を追加します。


        AUTHS_GRANTED=other-authorizations,solaris.print.ps
      3. ファイルを保存してエディタを終了します。

    • ユーザーまたは役割が任意のシステムから PostScript ファイルを印刷できるようにするには、そのユーザーまたは役割に適切な承認を付与します。

      Print Postscript」承認を含むプロファイルを、これらのユーザーおよび役割に割り当てます。詳細は、「便利な承認のための権利プロファイルを作成する」を参照してください。


例 15–3 Public システムから PostScript 印刷を可能にする

次の例でセキュリティー管理者は、Public システムでの操作を PUBLIC ラベルに限定しています。システムには、興味のあるトピックを開くアイコンもあります。これらのトピックも印刷可能です。

セキュリティー管理者は、システムに /etc/default/print ファイルを作成します。このファイルには、PostScript ファイルの印刷を許可する 1 つのエントリだけがあります。ユーザーに「Print Postscript」承認は不要です。


# vi /etc/default/print

# PRINT_POSTSCRIPT=0
PRINT_POSTSCRIPT=1