コンパートメントモードワークステーションのラベル作成: エンコード形式

名前の選択

CLASSIFICATIONS:、INFORMATION LABELS:、SENSITIVITY LABELS:、CLEARANCES: の各セクションで選択する名前は、非常に重要な意味を持ちます。一般的に、上述のセクションでは、短形式名と長形式名はすべて一意にすべきです。ただし、システムが接頭辞と接尾辞を処理する方法によっては、このルールが当てはまらないケースが 2 つあります。

  1. 接尾辞と、接頭辞や接尾辞を持たない語句に同じ名前を指定できる場合。このような指定が可能なのは、ラベルに同じ名前を指定したとしても、それが接頭辞か通常の語句かの区別がつく場合です。たとえば、SF という接尾辞、接尾辞 SF を必要とする W という語句、SF という名前の通常の語句があるとしましょう。TS SF というラベルには、SF という通常の語句が含まれています。このように判断できるのは、SF の前に接尾辞 SF を必要とする語句が存在しないからです。一方、ラベル TS W SF には、接頭辞 SF が含まれています。このように判断できるのは、語句 W の直後に SF が続くからです。最後に、ラベル TS SF W SF には、通常の語句の SF と接頭辞の SF の両方が含まれています。

  2. 接頭辞を必要とする語句と、接頭辞や接尾辞を持たない語句に同じ名前を指定できる場合。ただし、これは、接頭辞を必要とする語句の前に、接頭辞や接尾辞を持たない語句を指定する場合に限ります。このような指定が可能なのは、ラベルに同じ名前を指定したとしても、それが接頭辞か通常の語句かの区別がつく場合です。たとえば、接頭辞 P を必要とする語句 W と通常の語句 W があるとしましょう。TS W というラベルに含まれている W は、通常の語句です。このように判断できるのは、W の前に接頭辞がないからです。TS P W というラベルに含まれている W は、接頭辞 P を必要とする語句です。最後に、TS W P W というラベルには、通常の語句 W と接頭辞を必要とする W の両方が含まれています。

ここに示した例外は、混乱を招く可能性があるため可能であれば当然避けるべきです。

名前を指定する場合は、さらに次に示す 2 点も考慮する必要があります。

  1. 情報名ラベル名、機密ラベル名、認可上限名と同じ格付け名を指定してはならない。

  2. SENSITIVITY LABELS: セクションおよび CLEARANCES: セクションの両方に同じ名前を使用した場合、この名前を持つ語句は同じコンポーネントを参照していなければならない。したがって、その語句に関する指定は、エンコーディングファイル内で統一しなければなりません。