Solaris 10 11/06 インストールガイド (カスタム JumpStart/ 上級編)

ローカルデバイスに格納されたパッチ

パッケージをファイルシステム指向のランダムアクセスデバイス (フロッピーディスク、DVD-ROM など) に格納している場合は、ローカルデバイスから Solaris パッケージを取得できます。patch キーワードでは次の構文を使用します。


patch patch_id_list | patch_file local_device \
device path file_system_type
patch_id_list

インストールするパッチ ID 番号を指定します。このリストには、Solaris パッチ ID をコンマで区切って指定する必要があります。パッチは、リスト内に指定された順にインストールされます。コンマのあとに空白文字を入力しないでください。たとえば、112467-01,112765-02 のように指定します。

patch_file

patch_location 内のパッチのリストが格納されたファイルです。パッチは、ファイル内に指定された順にインストールされます。

device

Solaris パッケージが格納されているドライブの名前を指定します。デバイス名が正規のパスである場合は、デバイスは直接マウントされます。正規のパスでないデバイス名を指定すると、インストールユーティリティーはパスに /dev/dsk/ を加えます。

path

Solaris パッチのパスを指定します。指定したデバイス上のルート (/) ファイルシステムからの相対パスで指定する必要があります。

file_system_type

デバイス上のファイルシステムのタイプを指定します。ファイルシステムのタイプを指定しない場合、インストールユーティリティーは、UFS ファイルシステムのマウントを試みます。UFS のマウントに失敗すると、インストールユーティリティーは HSFS ファイルシステムのマウントを試みます。


例 8–22 ローカルデバイスを使った順序付きリストによるパッチの追加

この例の patch プロファイルキーワードは、patch_file ファイルに記載されているすべてのパッチをローカルデバイスc0t6d0s0 の /Solaris_10/patches ディレクトリから追加します。パッチのインストールの順番は、patch ファイルによって決定されます。

patch patch_file c0t6d0s0 /Solaris_10/patches


例 8–23 ローカルデバイスによるパッチの追加

この例の patch プロファイルキーワードは、ローカルデバイス c0t6d0s0 のパッチディレクトリ /Solaris_10/patches からパッチ 112467–01 と 112765–02 を追加します。

patch 112467-01,112765-02 local_device c0t6d0s0 /Solaris_10/patches