Solaris 10 11/06 インストールガイド (カスタム JumpStart/ 上級編)

HTTP サーバーに格納されたパッケージ

パッケージが HTTP サーバーに格納されている場合、次のいずれかの構文で package キーワードを使用します。


package package_name add http://server_name[:port] path optional_keywords
package package_name add http server_name[:port] path optional_keywords
package_name

パッケージ名は SUNWname の形式で指定します。パッケージの詳細とその名前を表示するには、インストール済みシステムで pkginfo -l コマンドを使用します。

server_name

パッケージを格納したサーバーの名前を指定します。

port

オプションポートを指定します。port は、ポート番号でも、実行時に決定されるポート番号を持つ TCP サービスの名前でもかまいません。

ポートを指定しなかった場合、デフォルトの HTTP ポート番号 80 が使用されます。

path

指定されたサーバーから取得するパッケージの場所を指定します。HTTP サーバーを使用する場合、データストリーム形式のパッケージを使用する必要があります。

optional_keywords

HTTP サーバーからパッケージを取得するとき使用するオプションのキーワードを指定します。

表 8–6 HTTP で使用するオプションの package キーワード

キーワード 

値の定義 

timeout min

timeout キーワードには、HTTP サーバーからのデータ受信を待機する最長の時間を分単位で指定できます。この時間に達すると、接続が切断され、再接続のあと、再開されます。timeout 値として0 (ゼロ) を指定すると、再接続は行われません。

タイムアウトによる再接続が発生すると、パッケージの先頭からインストールし直されます。タイムアウト以前に取得されたデータは破棄されます。 

proxy host:port

proxy キーワードを使用して、プロキシホストとプロキシポートを指定できます。プロキシホストを使用すると、ファイアウォール越しに Solaris パッケージを取得できます。proxy キーワードを指定する場合は、プロキシポートを指定する必要があります。


例 8–13 HTTP によるパッケージの追加

この例の package プロファイルキーワードは、HTTP の場所 http://package.central/10 から、Solaris 10 ディレクトリ内のすべてのパッケージを追加します。データが取得されないまま 5 分以上経過すると、パッケージデータが再度取得されます。以前のパッケージデータは破棄されます。次のいずれかの形式を使用できます。

package SUNWnew add http package.central/Solaris_10 timeout 5 
package SUNWnew add http://package.central/Solaris_10 timeout 5 


例 8–14 プロキシポートを使った HTTP によるパッケージの追加

この例の package プロファイルキーワードは、HTTP の場所 http://package.central/10 から、Solaris_10 ディレクトリ内のすべてのパッケージを追加します。proxy キーワードを使用すると、ファイアウォール越しにパッケージを取得できます。

package SUNWnew add http://package.central/Solaris_10 proxy webcache.east:8080