ここでは Wnn8 のシステム構成について解説します。
Wnn8 は用途別にソフトウェアが分割されており、必要に応じた構成を選択することができます。
Wnn8 はクライアント / サーバー方式に対応した日本語入力システムです。
単独のシステム上で使用するだけでなく、ネットワーク接続された複数のシステム環境下でも高い性能を発揮することを前提に開発されています。
Wnn8 は大きく分けて、3 種類のソフトウェアで構成されています。
ライセンスサーバ (dpkeyserv)
かな漢字変換サーバ (jserver)
各クライアント (wnn8le など)
全てのソフトウェアを 1 台のマシンにインストールして使用することも可能ですが、ネットワーク接続された複数のマシンにそれぞれのソフトウェアを個別にインストールして使用することも可能です。
たとえば処理能力の高いマシンに「かな漢字変換サーバ」や「ライセンスサーバ」をインストールしておけば、他のマシンにはクライアントソフトウェアのみをインストールするだけで、日本語入力が可能になります。
ここでは、Wnn8 の各ソフトウェアの役割を解説します。
同時に使用できるクライアントのライセンス数やパスワードなどを管理します。
ネットワーク上の複数のライセンスサーバー同士を連携させることも可能です。
ライセンスサーバーに関する詳細は、第 7 章の「ライセンス管理」を参照してください。
かな漢字変換を行うソフトウェアです。
クライアント上で入力された文字に対して、変換結果を提供します。
日本語入力を行うソフトウェアや、各種設定を行うユーティリティツールがあります。
【主なクライアント】 | |
wnn8le |
wnndictutil 日本語入力を行うクライアントです。 X Window System 上での日本語入力が可能になります。 |
wnnenvutil |
ユーザー環境設定ツールです。 ユーザーの Wnn8 環境をカスタマイズする際に利用します。 |
wnndictutil |
ユーザー辞書編集ツールです。 単語の登録や編集などを行います。 |