Solaris 10 8/07 ご使用にあたって

ソフトウェアおよびハードウェアの既知のバグ

Sun Fire ハイエンドシステムに関するソフトウェアおよびハードウェアのバグ情報について説明します。

プログラムでネットワークデバイスが開いた状態に保持されていると、デバイスの取り外しが失敗する (5054195)

プロセスによってネットワークデバイスが開いた状態に保持されていると、そのデバイスが関連する DR 操作はすべて失敗します。参照カウントを保持しているデーモンやプロセスによって、DR 操作が中止されます。

回避方法: スーパーユーザーとして次の手順を実行します。

  1. /rplboot ディレクトリを削除するか、またはディレクトリ名を変更します。

  2. NFS サービスを停止します。


    # sh /etc/init.d/nfs.server stop
    
  3. ブートサーバーサービスを停止します。


    # sh /etc/init.d/boot.server stop
    
  4. DR による切り離し操作を実行します。

  5. NFS サービスを再起動します。


    # sh /etc/init.d/nfs.server start
    
  6. ブートサーバーサービスを再起動します。


    # sh /etc/init.d/boot.server start
    

deleteboard を実行するとリークエラーが表示される (4730142)

SunSwift PCI カード、Option 1032 を使用するよう構成されているシステムで DR コマンドを実行すると、次のような警告が表示されることがあります。このような警告は、Solaris 8、Solaris 9、または Solaris 10 ソフトウェアが稼働しているドメインで発生します。警告の例を次に示します。


Aug 12 12:27:41 machine genunix: WARNING:
 vmem_destroy('pcisch2_dvma'): leaked

このような警告が表示されても問題はなく、DR 操作中に DVMA (Direct Virtual Memory Access) 空間は正常にリフレッシュされます。実際には、カーネルのメモリーリークは発生していません。

回避方法: この警告が表示されないようにするには、/etc/system ファイルに次の行を追加します。


set pcisch:pci_preserve_iommu_tsb=0

GigaSwift Ethernet MMF のリンクが、DR 接続後の CISCO 4003 スイッチで停止する

Sun GigaSwift Ethernet MMF Option X1151A を備えたシステムと一部の CISCO スイッチの間でリンクが失敗します。次のいずれかのスイッチに接続されているシステムで DR 操作を実行しようとすると、この失敗が発生します。

この問題は CISCO 6509 スイッチでは見られません。

回避方法: 別のスイッチを使用するか、一覧に示したスイッチのパッチについて Cisco 社にお問い合わせください。