Solaris Trusted Extensions が構成された Solaris システムでは、非大域ゾーンが使用されます。システムに Solaris Trusted Extensions が構成されている場合は、次のアップグレード手順を使用してください。
ゾーンのアップグレードも含め、通常の Solaris のアップグレードを実行しますが、そのあとリブートはしないでください。
リブートする前に、次の Trusted Extensions のパッチを適用します。
# cd <release_media>/Solaris_10/ExtraValue/CoBundled/Trusted_Extensions/Patches ## for SPARC # patchadd -R /a 125533-01 # patchadd -R /a 126363-01 # patchadd -R /a 126365-02 # patchadd -R /a 126448-03 # patchadd -R /a 126450-01 # patchadd -R /a 126916-01 ## for x86 # patchadd -R /a 125534-01 # patchadd -R /a 126364-02 # patchadd -R /a 126366-02 # patchadd -R /a 126449-03 # patchadd -R /a 126451-01 # patchadd -R /a 126917-01 |
パッチを適用したシステムをリブートします。
# init 6 |
現在のところ、ZFS ゾーンが構成されている Solaris システムは、この手順ではアップグレードできません。ZFSゾーンが構成されている Solaris Trusted Extensions システムの場合は、代替手段としてゾーンを再作成します。まず、tar -T コマンドを使用してすべてのデータをバックアップします。次に、ゾーンを削除します。システムをアップグレードし、すべてのゾーンを再構成します。ゾーンの構成が完了したら、すべてのデータを復元します。
リブート後、各ラベル付きゾーンをはじめて起動するとき、NFSv4 ドメインの入力を求めるプロンプトが表示されます。このプロンプトが表示されないようにするには、アップグレードを行う前に、各ラベル付きゾーンの /etc/default/nfs ファイルに正しい NFSMAPID_DOMAIN 値を追加します。詳細は、CR 5110062 を参照してください。