Oracle Solaris Trusted Extensions 構成ガイド

ProcedureTrusted Extensions でポータブルメディアからファイルをコピーする方法

ファイルを置き換える前に、元の Trusted Extensions ファイルの名前を変更しておくと安全です。システムを構成する際に、root 役割が管理ファイルの名前の変更およびコピーを行います。

始める前に

管理ファイルをコピーするには、スーパーユーザーになるか、大域ゾーンで役割になります。

  1. 適切なデバイスを割り当てます。

    詳細は、『Oracle Solaris Trusted Extensions ユーザーズガイド』「Trusted Extensions でデバイスを割り当てる」を参照してください。

    • Solaris Trusted Extensions (CDE) では、「ファイルマネージャー」にポータブルメディアの内容が表示されます。

    • Solaris Trusted Extensions (JDS) では、「ファイルブラウザ」に内容が表示されます。

    以下の手順では、この GUI を指すのに「ファイルブラウザ」と記述します。

  2. 管理ファイルを含むメディアを挿入します。

  3. システムに同じ名前のファイルがある場合、元のファイルを新しい名前でコピーします。

    たとえば、元のファイルの名前の後ろに .orig を追加します。


    # cp /etc/security/tsol/tnrhtp /etc/security/tsol/tnrhtp.orig
    
  4. ファイルブラウザを開きます。

  5. /etc/security/tsol などのコピー先ディレクトリに移動します。

  6. コピーするそれぞれのファイルに対して、次の操作を実行します。

    1. マウントされたメディアのファイルブラウザで、ファイルのアイコンを強調表示します。

    2. 別のファイルブラウザのコピー先ディレクトリにファイルをドラッグします。

  7. デバイスの割り当てを解除します。

    詳細は、『Oracle Solaris Trusted Extensions ユーザーズガイド』「Trusted Extensions でデバイスの割り当てを解除する」を参照してください。

  8. プロンプトが表示されたら、メディアを取り出します。


例 4–10 Trusted Extensions で監査構成ファイルを読み込む

この例では、システムにまだ役割が構成されていません。root ユーザーは、構成ファイルをポータブルメディアにコピーする必要があります。メディアの内容は、その他のシステムにコピーされます。これらのファイルは、Trusted Extensions ソフトウェアで構成される各システムにコピーされることになります。

root ユーザーは、デバイス割り当てマネージャーで floppy_0 デバイスを割り当てて、マウントのクエリーに対して yes と答えます。次に、root ユーザーは、構成ファイルが含まれたフロッピーディスクを挿入し、ディスクにコピーします。このフロッピーディスクには、Trusted Path というラベルが付けられています。

メディアから読み込むには、root ユーザーが受信ホストのデバイスを割り当てて、内容をダウンロードします。

構成ファイルがテープ上にある場合、root ユーザーは mag_0 デバイスを割り当てます。構成ファイルが CD-ROM 上にある場合、root ユーザーは cdrom_0 デバイスを割り当てます。