Oracle Solaris Trusted Extensions 構成ガイド

ProcedureTrusted Extensions でユーザーがホームディレクトリにアクセスできるようにする

最初にユーザーはホームディレクトリサーバーにログインして、その他のシステムと共有できるホームディレクトリを作成します。すべてのラベルでホームディレクトリを作成するには、各ユーザーはすべてのラベルでホームディレクトリサーバーにログインする必要があります。

あるいは、管理者は、ユーザーが最初にログインする前に、各ユーザーのホームシステムにホームディレクトリのマウントポイントを作成するスクリプトを作成しておくこともできます。このスクリプトは、ユーザーが作業できるすべてのラベルでマウントポイントを作成します。

始める前に

Trusted Extensions ドメインのホームディレクトリサーバーが構成されました。

  1. サーバーへの直接ログインを許可するか、スクリプトを実行するかを選択します。

    • ユーザーがホームディレクトリサーバーに直接ログインできるようにします。

      1. 各ユーザーに、ホームディレクトリサーバーにログインするように指示します。

        正常にログインできたユーザーは、ログアウトしてください。

      2. 各ユーザーに、再びログインして、今度は異なるログインラベルを選択するように指示します。

        ユーザーは、ラベルビルダーを使用して異なるログインラベルを選択します。正常にログインできたユーザーは、ログアウトしてください。

      3. 使用できるすべてのラベルに対してログインプロセスを繰り返すよう、各ユーザーに指示します。

      4. 通常のワークステーションからログインするよう、ユーザーに指示します。

        ユーザーのデフォルトラベルのホームディレクトリが使用可能です。ユーザーがセッションのラベルを変更するか、異なるラベルでワークスペースを追加すると、そのラベルのユーザーのホームディレクトリがマウントされます。

    • すべてのユーザーのホームディレクトリマウントポイントを作成するためのスクリプトを作成し、そのスクリプトを実行します。


      #!/bin/sh
      #
      for zoneroot in `/usr/sbin/zoneadm list -p | cut -d ":" -f4` ; do
      	if [ $zoneroot != / ]; then
      		prefix=$zoneroot/root/export
      	
      		for j in `getent passwd|tr ' ' _` ; do
      			uid=`echo $j|cut -d ":" -f3`
      			if [ $uid -ge 100 ]; then
      				gid=`echo $j|cut -d ":" -f4`
      				homedir=`echo $j|cut -d ":" -f6`
      				mkdir -m 711 -p $prefix$homedir
      				chown $uid:$gid $prefix$homedir
      			fi
      		done
      	fi
      done
      1. 大域ゾーンから、NFS サーバーでスクリプトを実行します。

      2. 次に、ユーザーがログインするすべてのマルチレベルデスクトップでスクリプトを実行します。