Solaris 10 10/08 ご使用にあたって

インストールに関するその他の注意事項

ここでは、Solaris OS のインストールに関連する注意事項について説明します。

smosservice add コマンドは指定された ARCH=all パッケージをインストールしない (4871256)

smosservice add コマンドは、root (/) または /usr ファイルシステムで ARCH=all が指定されたパッケージをインストールしません。これらのパッケージがスキップされたことを示すエラーメッセージは表示されません。この問題はすべての Solaris OS バージョンに存在し、SPARC® ベースと x86 ベースの両方のクライアントに適用されます。

不足しているパッケージの一覧は、実行中の Solaris リリースによって異なります。

回避方法: 不足している ARCH=all パッケージを検出し、インストールします。

不足しているパッケージの確認およびインストールに関する手順については、『Solaris のシステム管理 (基本編)』「失われた ARCH=all パッケージを検出してインストールする方法」を参照してください。

StarOffice と StarSuite は同じシステムに共存できない

Solaris 10 OS をインストールすると、選択した言語に応じて StarOffice または StarSuite TM ソフトウェアのいずれかが自動的にインストールされます。言語の一覧とその言語でサポートされているソフトウェアを次に示します。

選択した言語 

サポートされるソフトウェア 

中国語、日本語、韓国語 

StarSuite 

その他の言語 

StarOffice 

StarOffice と StarSuite は同じシステムに共存できません。誤ってインストールしたソフトウェアを置き換えるには、次の手順を実行します。

  1. Solaris 10 SOFTWARE - 4 CD または Solaris 10 Operating System DVD をドライブに挿入します。

  2. スーパーユーザーになります。

  3. /cdrom/cdrom0/Solaris_10/Product などの Product ディレクトリに移動します。

  4. ソフトウェアを置き換えます。

    • StarOffice を StarSuite で置き換えるには、次のコマンドを使用します。


      # pkgrm `pkginfo | grep staroffice- | awk '{print $2}'`
        # pkgadd -d .SUNWstarsuite-*
      
    • StarSuite を StarOffice で置き換えるには、次のコマンドを使用します。


      # pkgrm `pkginfo | grep starsuite- | awk '{print $2}'`
        # pkgadd -d . SUNWstaroffice-*
      

Solaris CD を使用する場合は、言語 1 または 2 の CD にローカリゼーションパッケージが含まれています。パッケージ名は次のとおりです。

選択したロケール以外のロケールもインストールされることがある

Solaris 10 リリースでは、インストールするロケールを選択した場合、関連するほかのロケールもインストールされることがあります。これは、すべての完全ロケール (メッセージが翻訳されている) とアジアおよび日本語の部分ロケールが、言語単位でパッケージ化し直されたためです。ほかの部分ロケールは従来通りに地理上の分類 (中央ヨーロッパなど) に基づいて、パッケージ化されてインストールされます。