Solaris 10 10/08 インストールガイド (Solaris Live Upgrade とアップグレードの計画)

ブート環境のアップグレード

ブート環境の作成が完了したら、そのブート環境をアップグレードできます。アップグレード作業の過程で、ブート環境の任意のファイルシステムに RAID-1 ボリューム (ミラー) を持たせることができます。あるいは、ブート環境に非大域ゾーンをインストールしておくこともできます。アップグレードを行なっても、アクティブなブート環境内のファイルには影響ありません。準備ができたところでこの新しいブート環境をアクティブ化し、このブート環境を現行のブート環境とします。

UFS ファイルシステムでのブート環境のアップグレード手順 

第 5 章Solaris Live Upgrade によるアップグレード (作業)

UFS ファイルシステムでの、RAID-1 ボリュームファイルシステムを持つブート環境のアップグレードの例 

「RAID-1 ボリューム (ミラー) の一方を切り離してアップグレードする例」

UFS ファイルシステムの非大域ゾーンがある場合のアップグレード手順 

第 8 章非大域ゾーンがインストールされているシステムにおける Solaris OS のアップグレード

ZFS ファイルシステムのアップグレード、または ZFS ファイルシステムへの移行 

第 11 章Solaris Live Upgrade と ZFS (概要)

図 2–7 に、非アクティブなブート環境のアップグレードの例を示します。

図 2–7 非アクティブなブート環境のアップグレード

この図については本文中で説明しています。

アップグレードする代わりに、Solaris フラッシュアーカイブをブート環境にインストールすることもできます。Solaris フラッシュインストール機能を使用すると、Solaris OS の単一の参照用インストールを 1 台のシステム上に作成できます。このシステムはマスターシステムと呼ばれます。続いて、クローンシステムと呼ばれる多数のシステム上にこのインストールを複製できます。この場合、非アクティブなブート環境はクローンシステムです。Solaris フラッシュアーカイブをシステムにインストールするとき、初期インストールの場合と同じように、アーカイブは既存のブート環境にあるすべてのファイルを置き換えます。

Solaris フラッシュアーカイブのインストール手順については、「ブート環境への Solaris フラッシュアーカイブのインストール」を参照してください。

次の図に、非アクティブなブート環境における Solaris フラッシュアーカイブのインストールを示します。図 2–8 は、1 台のハードディスクを持つシステムを示しています。図 2–9 は、2 台のハードディスクを持つシステムを示しています。

図 2–8 Solaris フラッシュアーカイブのインストール - ハードディスク 1 台

この図については本文中で説明しています。

図 2–9 Solaris フラッシュアーカイブのインストール - ハードディスク 2 台

この図については本文中で説明しています。