Solaris 10 5/09 ご使用にあたって

x86: reboot コマンドを使用して 32 ビットカーネルをブートできない (6741682)

次のコマンドを使用してシステムを 32 ビットモードでブートすると、正しく書式設定された GRUB メニューエントリを bootadm コマンドで作成できません。

その結果、システムは 64 ビットモードでブートします。不正な menu.lst ファイルが次のように表示されることがあります。


findroot rootfs0
kernel /platform/i86pc/kernel/unix
module /platform/i86pc/boot_archive

前の例では、カーネル行にマルチブート情報が含まれていないため、正しくありません。エラーメッセージは表示されません。

回避方法: /boot/grub/menu.lst ファイルを手動で編集して、次の情報を追加します。


title Solaris 10 10/08
findroot rootfs0
kernel /platform/i86pc/multiboot kernel/unix
module /platform/i86pc/boot_archive

これらの変更を行なったあとで、システムを 32 ビットモードでブートします。


注 –

menu.lst ファイルに加えた変更は、システムをリブートしても持続します。


別の方法として、次の例に示すように、ブート時に GRUB メニューを編集して、kernel/unix ブート引数を追加することもできます。


grub edit> kernel /platform/i86pc/multiboot kernel/unix

注 –

ブート時に GRUB メニューを編集して加えた変更は、システムをリブートすると無効になります。


詳細については、『Solaris のシステム管理 (基本編)』「x86 システムのブート動作を変更する」を参照してください。