Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.3 管理ガイド

複数の値を持つ CoS 属性

merge-schemes 修飾子を指定した場合、生成される CoS 属性には、次の 2 つの方法で複数の値を指定できます。

2 つの状況が同時に発生したり、さらに多くの値を定義する場合もあります。ただし、どの場合でも、重複した値が生成された属性に返されるのは 1 度だけです。

merge-schemes 修飾子を指定しない場合は、テンプレートエントリの cosPriority 属性を使用して、生成された属性のすべてのテンプレートの中から 1 つの値を決定します。この状況については、次の節で説明します。

merge-schemes 修飾子は、ターゲットに定義された「実際」の値とテンプレートから生成された値をマージしません。merge 修飾子は override 修飾子に依存しません。あらゆる組み合わせが可能で、それぞれが示す動作は有効です。また、修飾子は属性名のあとに任意の順序で指定できます。


注 –

同じ属性に複数の CoS 定義が存在する場合は、そのすべての定義に同じ override 修飾子および merge 修飾子を指定する必要があります。CoS 定義に指定された修飾子の組み合わせが異なる場合は、すべての定義から任意の 1 つの組み合わせが選択されます。