Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.3 管理ガイド

特定のレベルへのアクセスの許可

ディレクトリツリー内のさまざまなレベルに影響を及ぼす ACI の範囲を設定して、許可するアクセスのレベルを微調整できます。対象の ACI の範囲は、次のいずれかに設定できます。

base

エントリ自体

onelevel

エントリ自体と 1 レベル下のすべてのエントリ

subtree

エントリ自体と、そのエントリの下のすべてのエントリ

ACI 「Read Example.com only」

Example.com 社の契約者に、会社の連絡先情報についてのエントリ dc=example,dc=com の読み取り権限は与えても、その下にあるエントリへのアクセスは許可しないようにするには、LDIF で次のような文を作成します。


aci: (targetscope="base") (targetattr="*")(version 3.0;
 acl "Read Example.com only";  allow (read,search,compare)
 userdn="ldap:///cn=*,ou=subscribers,dc=example,dc=com";)

この例では、ACI を dc=example,dc=com エントリに追加することを仮定しています。