Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.3 管理ガイド

バイナリ復元

次に示す手順では、サフィックスをディレクトリに格納する方法を示します。サーバーは、「ディレクトリデータのみのバックアップ」で説明した手順で、あらかじめバックアップされている必要があります。レプリケーションアグリーメントに関連するサフィックスを復元する前に、「レプリケートされたサフィックスの復元」をお読みください。


注意 – 注意 –

復元の処理中には、サーバーを停止しないでください。サーバーを復元すると既存のデータベースファイルが上書きされるため、バックアップのあとに行なった変更は失われます。


Procedureサーバーを復元する

このタスクは DSCC を使用して実行することができます。詳細については、「Directory Service Control Center のインタフェース」および DSCC オンラインヘルプを参照してください。

  1. サーバーを復元するには、次のコマンドのいずれかを使用します。

    • サーバーがローカルにあり、停止している場合は、次のように入力します。


      $ dsadm restore instance-path archive-dir
      

      たとえば、バックアップをバックアップディレクトリから復元するには、次のように入力します。


      $ dsadm restore /local/ds/ local/ds/bak/2006_07_01_11_34_00
    • サーバーがリモートにあり、実行中の場合は、次のように入力します。


      $ dsconf restore -h host -p port archive-dir
      

      たとえば、バックアップをバックアップディレクトリから復元するには、次のように入力します。


      $ dsconf restore -h host1 -p 1389 /local/ds/bak/2006_07_01_11_34_00 

    これらのコマンドの詳細については、dsadm(1M) および dsconf(1M) のマニュアルページを参照してください。

dse.ldif 設定ファイルの復元

Directory Server では、次のディレクトリ内に、dse.ldif ファイルのバックアップコピーが 2 つ作成されます。


instance-path/config

dse.ldif.startOK ファイルには、サーバー起動時に dse.ldif ファイルのコピーが記録されます。dse.ldif.bak ファイルには、dse.ldif ファイルに加えられた最新の変更内容のバックアップが含まれます。最新の変更内容を含むファイルを自分のディレクトリにコピーします。

Proceduredse.ldif 設定ファイルを作成する

この手順のいくつかの部分では、DSCC を使用してこのタスクを実行できます。詳細については、「Directory Service Control Center のインタフェース」 および DSCC オンラインヘルプを参照してください。手順のその他の部分については、コマンド行を使用した場合にのみ実効できます。

  1. サーバーを停止します。


    $ dsadm stop instance-path
    
  2. 設定ファイルが入っているディレクトリに移動します。


    $ cd instance-path/config
  3. 有効であることがわかっているバックアップ設定ファイルで dse.ldif ファイルを上書きします。たとえば、次のように入力します。


    $ cp dse.ldif.startOK dse.ldif
  4. 次のコマンドでサーバーを起動します。


    $ dsadm start instance-path