Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.3 管理ガイド

パススルー認証

パススルー認証 (PTA) は、バインド要求がバインド DN によってフィルタされるメカニズムです。ある Directory Server (委任者) がバインド要求を受け取り、フィルタに基づいて別の Directory Server (被委任者) にバインド要求を認証するよう求めることができます。この機能の一部として、PTA プラグインによって委任者である Directory Server がローカルのデータベースに保存されているとは限らないエントリに対する単純なパスワードベースのバインド操作を受け入れられるようになります。

PTA プラグインは、サーバーとの非公開の通信のために DSCC にも使用されます。サーバーインスタンスが DSCC に登録されている場合、PTA プラグインが有効になり、DSCC URL が引数として追加されます。


$ dsconf get-plugin-prop -h host -p port "Pass Through Authentication" enabled argument
argument  :  ldap://DSCC_URL:DSCC_PORT/cn=dscc
enabled   :  on

注 –

可能なかぎり、PTA プラグインを変更しないようにしてください。PTA プラグインを変更すると、DSCC のアクセス問題が発生する可能性があります。


PTA プラグインを変更しなければならない場合は、次の手順に従う必要があります。

PTA プラグインが無効になったり、DSCC URL が引数から削除されると、サーバーインスタンスが DSCC 内に inaccessible として表示されます。この場合、DSCC が PTA プラグインをリセットするオプションを自動的に提供します。