Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.3 管理ガイド

syslogd デーモンに対するアラートのログ

この節では、syslogd デーモンに対するアラートメッセージのログを設定する方法と、syslog アラートを受け付けるようにオペレーティングシステムを設定する方法について説明します。

Proceduresyslogd デーモンに対するアラートをログに記録するように Directory Proxy Server を設定する

このタスクは DSCC を使用して実行することができます。詳細については、「Directory Service Control Center のインタフェース」および DSCC オンラインヘルプを参照してください。

  1. (省略可能) システムログアラートのプロパティーの現在の値を表示します。


    $ dpconf get-server-prop -h host -p port syslog-alerts-enabled \
     syslog-alerts-facility syslog-alerts-host

    システムログアラートのデフォルトプロパティーは、次のとおりです。


    syslog-alerts-enabled   :  false
    syslog-alerts-facility  :  USER
    syslog-alerts-host      :  localhost

    syslog-alerts-host プロパティーは、メッセージの送信先である syslogd デーモンのホスト名を定義します。syslog-alerts-facility プロパティーは読み取り専用であり、メッセージをシステムログ内の user カテゴリに送信します。

  2. syslogd デーモンにアラートメッセージのログを記録できるようにします。


    $ dpconf set-server-prop -h host -p port syslog-alerts-enabled:true
  3. (省略可能) アラートメッセージを別のホスト上の syslogd デーモンに送信します。


    $ dpconf set-server-prop -h host -p port syslog-alerts-host:hostname
    

syslog アラートを受け付けるオペレーティング システムの設定

この節では、syslog アラートを受け付けるように SolarisTM、Linux、および HP-UX オペレーティング システムを設定する手順を示します。

Proceduresyslog アラートを受け付けるように Solaris OS を設定する

  1. 適切な機能を syslog 設定ファイルに追加します。

    たとえば、すべてのアラートを USER 機能を使用して格納するには、/etc/syslog.conf に次の行を追加します。

    user.info       /var/adm/info

    ここでは、例として、/var/adm/info をメッセージの格納先になるローカルディレクトリとします。続行する前に、/var/adm/info が存在することを確認します。

  2. syslogd デーモンを再起動します。

    1. Solaris 8 および 9 の場合は、次のように入力して syslogd を再起動します。

      $ /etc/init.d/syslog stop | start
    2. Solaris 10 の場合は、次のように入力して syslogd を再起動します。

      $ svcadm restart system/system-log
  3. メッセージが syslog に記録されることを確認します。

    $ logger -p user.info "Test message"
    $ cat /var/adm/info
     Jun 19 17:18:38 host user: [ID 12345 user.info] Test message

Proceduresyslog アラートを受け付けるように Linux を設定する

  1. 適切な機能を syslog 設定ファイルに追加します。

    たとえば、すべてのアラートを USER 機能を使用して格納するには、/etc/syslog.conf に次の行を追加します。

    user.info       /var/adm/info

    ここでは、例として、/var/adm/info をメッセージの格納先になるローカルディレクトリとします。続行する前に、/var/adm/info が存在することを確認します。

  2. - r オプションを指定して実行するように、syslogd デーモンを設定します。

    このオプションを使えば、syslogd でネットワークからの接続を受け付け可能になります。デフォルトでは、-r オプションは設定されていません。

    -r オプションを設定するには、/etc/sysconfig/syslog に次の行を追加します。

    SYSLOGD_OPTIONS="-m 0 -r"

    /etc/sysconfig/syslog が存在しない場合は、同じ行を /etc/init.d/syslog に追加します。

  3. syslogd デーモンを再起動します。

    $ /etc/init.d/syslog stop | start
  4. メッセージが syslog に記録されることを確認します。

    $ logger -p user.info "Test message"
    $ cat /var/adm/info
     Jun 19 17:18:38 host user: [ID 12345 user.info] Test message

Proceduresyslog アラートを受け付けるように HP-UX を設定する

  1. 適切な機能を syslog 設定ファイルに追加します。

    たとえば、すべてのアラートを USER 機能を使用して格納するには、/etc/syslog.conf に次の行を追加します。

    user.info       /var/adm/info

    ここでは、例として、/var/adm/info をメッセージの格納先になるローカルディレクトリとします。続行する前に、/var/adm/info が存在することを確認します。

  2. syslogd デーモンを再起動します。

    $ /sbin/init.d/syslogd stop | start
  3. メッセージが syslog に記録されることを確認します。

    $ logger -p user.info "Test message"
    $ cat /var/adm/info
     Jun 19 17:18:38 host user: [ID 12345 user.info] Test message