Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.3 配備計画ガイド

セキュリティー保護された接続での単純パスワード認証

セキュリティー保護された接続では、暗号化によって第三者がデータを読めないようにした上で、Directory Server とクライアントの間でデータを送信します。クライアントは、次のいずれかの方法でセキュリティー保護された接続を確立できます。

どちらの場合も、サーバーにはセキュリティー証明書が必要で、この証明書を信頼するようにクライアントを設定する必要があります。サーバーは、証明書をクライアントに送信することで、公開鍵暗号化方式を使用して「サーバー認証」を行います。その結果、クライアントは目的のサーバーに接続していること、およびサーバーが改ざんされていないことを認識します。

次に、機密保護のため、クライアントとサーバーは、接続を介して送信されるすべてのデータを暗号化します。クライアントは、暗号化された接続でバインド DN とパスワードを送信してユーザー認証を受けます。それ以降の操作はすべて、そのユーザーの ID を使って実行されます。バインド DN がほかのユーザー ID のプロキシ権限を持っている場合には、プロキシ ID を使って操作が実行される可能性もあります。操作の結果がクライアントに返されるときは、すべてが暗号化されます。