Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.3 配備計画ガイド

32 ビット Directory Server のための十分なメモリーがある

エントリキャッシュとデータベースキャッシュ内のすべてのデータを保持するための十分なメモリーを備えているが、64 ビット Directory Server プロセスをサポートしていないシステムを考えてみます。ハードウェアの制約によって、64 ビットをサポートする Solaris システム上に Directory Server を配備できない場合は、32 ビットプロセスのメモリー制限を考慮してキャッシュサイズを適切に決定してください。次に、残りのメモリーをファイルシステムキャッシュに割り当てます。

パフォーマンスベンチマークの出発点として、エントリキャッシュのサイズを、できるだけ多数のエントリを保持するように決定します。データベースキャッシュのサイズは、完全に最小化せずに 100M バイト程度に比較的小さくしますが、ファイルシステムキャッシュにはデータベースページが保持されるようにします。


注 –

ファイルシステムキャッシュは、システム上のほかのプロセス、特にファイルベースの操作と共有されます。そのため、特に Directory Server 専用のシステムでない場合、ファイルシステムキャッシュの制御はほかのキャッシュの制御より困難です。

システムがファイルシステムキャッシュをほかのプロセスに再割り当てする可能性があります。


インポートキャッシュは Directory Server プロセスに関連付けられているため、この状況でのオンラインインポートは避けてください。