Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.3 配備計画ガイド

Directory Server のレプリケーション

Directory Server では、ディレクトリデータをレプリケートすることで、配備内のサーバーの可用性を高め、サーバー間の負荷分散を行えるようになっています。Directory Server では、複数の読み書き (マスター) レプリカを一緒に配備できます。

サーバーはこれを可能にするために、内部的にディレクトリデータへの変更を追跡します。同じデータが複数の読み書きレプリカ上で変更されても、Directory Server はその変更をすべてのレプリカ上で解決できます。これらの変更を追跡するためのデータは、レプリケーション時に必要とされなくなるまで、保持しておく必要があります。変更は、「パージ遅延」によって指定された期間だけ保持されます。デフォルト値は 7 日間です。ディレクトリデータに多数の変更が加えられると、このデータは非常に大きくなる可能性があります。大きな複数値属性に変更が加えられる場合は特にそうです。

データの増大するレベルはさまざまな要素によって決まるので、データの増大量を求めるための決定的な公式はありません。最善のアプローチ方法は、通常の変更をテストして増大量を測定してみることです。エントリの変更によるデータの増大に影響する要素には、次のようなものがあります。

パージ遅延の期間が過ぎて、エントリがもう一度変更されるまで、レプリケーションのメタデータはエントリ内に保持されたままになっています。

Directory Server のレプリケーションの詳細については、『Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.3 Reference』の第 4 章「Directory Server Replication」を参照してください。