Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.3 配備計画ガイド

ハードウェア冗長性

Sun Cluster ハードウェアシステムのアーキテクチャーは、SPOF によってクラスタが使用不可にならないように設計されています。冗長性のある高速インターコネクト、ストレージシステム接続、およびパブリックネットワークによって、クラスタ接続に単一障害が発生しないことが保証されます。

クライアントは、パブリックネットワークインタフェースを介してクラスタに接続します。ネットワークアダプタカードに複数のハードウェアインタフェースがある場合、そのカードは 1 つ以上のパブリックネットワークに接続できます。複数のネットワークインタフェースカードを含むようにノードを設定できます。これらのカードは、1 枚のカードがアクティブであり、もう 1 枚のカードがバックアップとして機能するように設定されます。

クラスタファイルシステムは、1 つ以上のノード上のカーネルと、配下のファイルシステムおよびボリュームマネージャーの間のプロキシです。クラスタファイルシステムは、ディスクへの物理的な接続が存在するノード上で実行されます。クラスタファイルシステムの可用性を向上させるには、ディスクを複数のノードに接続してください。ローカルファイルシステムで構成したクラスタファイルシステムの可用性は高くありません。ローカルファイルシステムとは、ノードのローカルディスクに格納されているファイルシステムを指します。

ボリュームマネージャーによって、多重ホストディスクのデータ冗長性を向上させるためのミラー化構成または RAID 5 構成が可能になります。多重ホストディスクをディスクのミラー化およびストライプ化と組み合わせることにより、ノード障害と個別のディスク障害の両方から保護できます。

クラスタインターコネクトは、クラスタノード間のクラスタプライベート通信やデータサービス通信を転送するプライベートネットワークです。冗長性のある NIC、接続中継点、およびケーブルによって、ネットワーク障害から保護されます。