Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.3 インストールガイド

配備の例: 2 台のマシン構成

この節では、Identity Synchronization for Windows がユーザーオブジェクトの作成および双方向のパスワード変更操作を Directory Server ソースと Active Directory ソースの間で同期するときに使用する配備シナリオについて説明します。

この配備シナリオは、2 台のマシンで構成されます。


注 –

このシナリオでは Windows NT を使用していませんが、Identity Synchronization for Windows では NT ドメインとの同期もサポートしています。


この配備シナリオで使用される同期の要件 (ノード構造と関連の属性値) を次の図に示します。

ノード構造と属性値を示す同期の要件。

このシナリオでは、次のような 2 つの目標があります。


注 –

Identity Synchronization for Windows では、同じタイプの複数の同期ソースをサポートします。たとえば配備や複数の Active Directory ドメインで複数の Directory Server を使用できます。

作成、変更、および削除の同期設定は、ディレクトリの全体でグローバルであり、個々のディレクトリソースに対して指定することはできません。ユーザーオブジェクトの作成を Directory Server から Active Directory へ同期する場合、すべての Directory Server からインストール時に設定したすべての Active Directory ドメインや Windows NT ドメインにユーザーオブジェクトの作成が伝播します。


物理的な配備

すべての製品コンポーネントを単一の Solaris システム上に物理的に配備して、Active Directory ドメインはコンポーネントがインストールされていない別の Active Directory ドメインコントローラに配置した様子を次の図に示します。

図 3–7 Directory Server および Active Directory のシナリオ

Directory Server および Active Directory の物理的な配備。

コンポーネントの分散

corp.example.com は、Solaris オペレーティングシステム上に Directory Server をインストールしたマシンです。同期される Directory Server インスタンスのルートサフィックスは dc=corp,dc=example,dc=com です。

このトポロジは次を含みます。