ここでは、コネクタサブコンポーネントに関する問題のトラブルシューティングのための手順について、順を追って説明します。始める前に次のことを確認してください。
サブコンポーネントは実行されていますか。
プラグインがインストールされている Directory Server は実行されていますか 。変更検出機能とパスワードフィルタがインストールされているプライマリドメインコントローラは実行されていますか。
すべてのサブコンポーネントがインストールされていることを確認します。サブコンポーネントのインストールは、コネクタのインストール後に行う必要があります。インストールされているサブコンポーネントは、次のように、使用されるコネクタによって異なります。
Active Directory コネクタの場合、サブコンポーネントはインストールされません。
Directory Server コネクタの場合は、同期される Directory Server で Directory Server プラグインが有効になっている必要があります。
Windows NT コネクタの場合、Windows 変更検出機能サブコンポーネントとパスワードフィルタサブコンポーネントを、同期される各 Windows NT ドメインのプライマリドメインコントローラにインストールする必要があります。これらのサブコンポーネントは、Windows NT コネクタのインストール後にインストールする必要があります。
Windows NT SAM 変更検出サブコンポーネントが有効な場合は、Windows NT 監査ログを有効にする必要があります。監査ログを有効にするには、次の手順を実行してから、「ポリシー」->「監査ポリシー」の順に選択します。「監査するイベント」を選択し、「ユーザーとグループの管理」の「成功」と「失敗」の両方のチェックボックスにチェックマークを付けます。
「スタート」メニューで、「プログラム」、「管理ツール」、「ユーザー マネージャ」の順に選択します。
イベントビューアで、「イベントログの設定」、「イベントログのラップ」の順に選択します。
「必要に応じてイベントを上書きする」を選択します。
サブコンポーネントをインストールしたら、正しいインストール後処理手順を行ったことを確認します。たとえば、Directory Server プラグインをインストールしたあとは、サーバーを再起動する必要があります。Windows NT 変更検出機能およびパスワードフィルタをプライマリドメインコントローラにインストールしたあとは、サーバーを再起動する必要があります。
サブコンポーネントで引き続き問題が発生する場合は、コネクタとのネットワーク接続が確立されていることを確認します。コネクタが実行されているマシンで、次のコマンドを実行して、コネクタがサブコンポーネントの接続を待機していることを確認します。
# netstat -n -a |
たとえば、netstat コマンドにより、次のように、コネクタがポート 9999 で受信接続を待機していて、サブコンポーネントが正常に接続されていることが示されます。
# netstat -n -a | grep 9999 *.9999 *.* 0 0 65536 0 LISTEN 12.13.1.2.44397 12.13.1.2.9999 73620 0 73620 0 ESTABLISHED 12.13.1.2.9999 12.13.1.2.44397 73620 0 73620 0 ESTABLISHED |
一方、サブコンポーネントが接続されていない場合、netstat コマンドで次のように表示されます。
# netstat -n -a | grep 9999 *.9999 *.* 0 0 65536 0 LISTEN |
サブコンポーネントが実行されていることを確認したら、サブコンポーネントのローカルログで可能性のある問題について調べます。
正しいポート番号が指定されていることを確認します。コネクタが実行されていて READY 状態であることを確認します。コネクタのローカルログで可能性のある問題について調べます。
コネクタが受信接続を待機していない場合、netstat コマンドの出力は次のようになります。
# netstat -n -a | grep 9999 # |